素敵の言い換えとは？
お店運営をしていたり、接客をしたり、ネットショップでもお客さまとのDMのやりとりであったりするときに思わず言葉が出てこなくて「素敵ですね」「素敵すぎる」「素敵だから」と「素敵」を連発してしまっていませんか？
あー私が言葉を知らないな〜とか、咄嗟に良い言葉が思い浮かばないなんて落ち込んだこともしばしばあります。
相変わらず「素敵」という言葉に惹かれてしまうこともありますが、「素敵」をもっとステキに使うことができて、そして意味をしっかり知ることで他の言葉に置き換えられたら接客にも、文章にも自信が持ててきますよね。
「素敵」の言い換えや、類語、使い方についてまとめてみましたのでぜひ参考にしていただけたら嬉しいです＾＾
素敵の意味
「素敵！」とついつい連発してしまう筆者ですが、素敵の意味、ご存知ですか？
使い勝手のいい言葉だから、褒め言葉にも話し言葉にも使えるのですが、「素敵」の意味はこちらです。
”素敵”とは
非常にすぐれていて、印象がいいこと。すばらしいこと。心を惹かれるさま。とされています。
［形動］［文］［ナリ］《「すばらしい」の「す」に、接尾語「てき」の付いたものという。「素敵」「素的」は当て字》
- １ 自分の気持ちに合っていて、心を引かれるさま。非常にすぐれているさま。「―な服装」
- ２ 程度がはなはだしいさま。
非常にすぐれている、印象がいい、素晴らしい、心が惹かれるなんて、どれも言われたらお互いに嬉しくなる言葉が連なっていますね。
素敵の語源
今は、素晴らしいとか、心惹かれるという意味でつかわれている「素敵」という言葉ですが、語源はどうでしょう。
まず最初の疑問として、「素」の漢字が使われているのは本質的な、という意味合いでしょうか。「あるべき姿」「素性」とでもあらわすのでしょうか。
そしてパッと見で不可解なのは「敵」という漢字がつかわれていること。
「適切」の「適」ではなく、なぜ「敵」という漢字をあえて使用しているのはなぜか、ということで調べてみました。
どうやら「素敵」という言葉には様々な語源の由来がありそうな。
なんでも教えてくれるウィキペディアによると
江戸後期から民衆の間で使用、文献的初出は式亭三馬の『浮世風呂』（文化6～10年 1809～13）中、「すてきに可愛がるからいい」の箇所。語源としては「すばらしい」+「的」であるとするのが有力。「素敵」、「素的」、「素適」いずれも当て字であり、うち、「素敵」の表現は大正期に発生し、昭和になってから定着する。「敵」の文字は「匹敵・敵（かな）わない」から用いられたものか。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%81%99%E3%81%A6%E3%81%8D
ということでした。
「敵」は敵わない！という意味で使われていたのですね＾＾
語源には「出来過ぎ」が変化したとか、「すばらしい」に江戸時代流行していた「的」が用いられて「すてき」→「素的」になったとか。
（今でも「素敵」は「素的」「素適」という漢字もありますよね）
元々「すばらしい」という言葉は「ひどい」「とんでもない」という意味で使われていたこともあるそうで、
現代になるに従って「素晴らしすぎて敵わない」ものになっていたのだとか。
私たち社会でも日々言葉は変化していたり生まれたりしていますよね。例えば「エモい」とか「エグい」とか、最近まで聞かなかった言葉ですが、時代によって使い方も表し方も変わってきますよね。「素敵」という言葉も今に落ち着くまでに使い方に変化があったということでしょう。
「素敵」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「素敵」の使い方や使われ方、使うときの注意点はどうでしょうか。
「素敵」を使う明確な基準というのはありません。なので、例えばテストの点数で80点以上は「合格」といったように「素敵」という言葉を使うときの基準値がないのです。つまり、「素敵」という言葉をつかっているときは、個人的な判断、個人の主観的な判断に大きく影響されるものだということです。
そのため、自分が「素敵だな」と思っていても、別の人から見れば「素敵じゃない」場合もありますので、何か客観的意見を伝える場面や、ビジネスでは他の言葉を使ったほうが賢明といえます。
本当は参考になっていないことだけど、ついつい「素敵なご意見をありがとうございます」なんて使ってしまうことありません？私はよく使ってしまっていたのでそこは具体的に相手に伝わる言葉をつかうことが望ましいんだなと。
あとは年齢的な使い方もありそうです。「素敵」という言葉をつかう雑誌もありますが、若干年齢層が上？の感覚もあると思います。
目上の方に対して「素敵ですね！」とよく言ってしまう方、ご注意です（笑）違う言い回しができたら印象もグッと変わりますね。
「素敵」だから何か、を考えると言葉が選びやすくなります。素敵だから嬉しいのか、素敵だから楽しいのか、素敵だから何かができるようになるのか、素敵なものをみたから幸せな気持ちになるのか、素敵という言葉で終わりにせずに、素敵だからどう思ったのか、素敵だからどう行動したくなったのかを言語化してみるとさらに相手に伝わりやすくなるでしょう。
素敵の言い換え・類語・同義語
「素敵」の言い換えや類語、同義語をみていきましょう。言葉のバリエーションを多く持つことで、場面や雰囲気によって言葉をつかいわけることができます。
言い換えをするだけで伝わりやすくなり、表現にも深みが出てきますのでぜひ参考にしてはいかがでしょうか。
素敵の言い換え・類語・同義語の使い方
ここでは接客やビジネスに使えるような言い換えや類語などを入れています。全てではないので、ぜひもっと深めたい方は類義語辞典などをつかって学んでくださいね。
心憎い、心奪われる、見事、一流、目を奪われる、眩しい、秀逸、規格外、抜群、絶妙、言葉をのむ、傑作、映える、人目を引く、飽きない、的を得る、技あり、高度、そつがない、可憐、愛おしい、愛しい、洗練された、洒落た、気の利いた、魅力的、眩い、華々しい、風光明媚・・・など
素敵を表す顔文字や花言葉、単語
「素敵」を表すのは言葉だけではありません。顔文字や花言葉、連想される単語など、類語や言い換えをしなくても表現できる方法をみて行きましょう。
素敵を表す顔文字
素敵を表現する顔文字には何があるでしょうか。
メッセージではスタンプやGIFなども多くありますが、シンプルにつかいたいときには顔文字も楽しいですね。
d(ﾟ-^*) ﾅｲｽ♪
(素ﾟ∀ﾟ敵)♪
(*’ｖ^*)
(*´∀`*)
昔ながらの絵文字であまり使う方もいないかもしれませんが、、言葉で表すよりも伝わる表情があります。
たくさんの種類の顔文字がありますが、動画で表せるGIFは相手に合わせて雰囲気を変えるなどもできますし、スタンプも自分を表すオリジナルスタンプで表情やフォントで相手に伝わる想いを具体的にあらわすことができると良いですね。
素敵を表す花言葉（ドライフラワー編）
素敵な花言葉がたくさんあるため、商品写真の小道具やお客様への梱包の際にドライフラワーなどのお花を同封したりするのもおすすめです。商品写真なども生花だと使い回しすることは難しいですが、ドライフラワーであれば日持ちもしますのでお客さまへ店主さんからメッセージを込めても魅力的です。
花や手の雰囲気であらわすことで、回りくどいかもしれませんが間接的に褒められていることを受け取っていただくこともできるでしょう。
幸運のお守り、寛容
親切、幸運、幸福
変わらない心、途絶えない記憶、上品、おしとやか
不滅、色褪せぬ愛
愛、美しさ、感謝
※バラは本数や色によってネガティブなものもありますのでご注意を。
優雅、友情
再生、新生
「素敵な毎日をお過ごしください」というよりも、ドライフラワーやお花に込めた言葉でそっとメッセージ性を高めることも個性的ですね。
素敵を表す単語や言葉
素敵の言い換えや類義語をつかわずに単語であらわせる言葉はあるでしょうか。
例えば、「好き」という言葉をつかわずに、自分の好きなことをコンコンと語る方がいらっしゃったり、好きな本を語るときに情熱を持って話されるといかに好きなのかが「好き」と言われなくても伝わってくるように、「素敵」という言葉を使わずに表せそうな単語を集めてみました。
なんだかたくさん出てきます。「素敵」という言葉で表現していたものを言い回しを変えてみるだけで伝わり方が変わりますね。
お客さまや取引先様へのメッセージなど参考にしてください。
素敵の横文字・カタカナ英語の言い換え
素敵ですね、という一言で終わらせずに自分の感情をあらわす時には横文字やカタカナ文字も伝わりやすいでしょう。
「素敵！」というよりも、「ステキ！」とつかうこともできます。素敵という言葉をつかわずに他に言い換えられる言葉の候補を集めてみました。
「素敵」は言い回しでパワーアップできる
一人で運営しているといつも同じ言葉をつかってしまいがちです。場面に応じて、または商品に応じて表現を変えていける力を養っていきましょう。
言い回しをノートやスマホのメモなどで記録していくこともおすすめです。
つかっていくことで自分の持つ言葉が増えていくことが実感できます。
「素敵」もステキな言葉ですが、バリエーションを増やして、お客さまを感動させていきましょう。